ペダルを踏まなくなるその日まで

悲しいけれどいつかは自転車に跨らなくなる日がきます、必ず。世界が認めたジオパークである阿蘇に自走で行けることに感謝しつつパワーをもらいに駆け巡るのが今、私が一番したい事。脚力と気力が尽きるまで。(旧にゃんともじてんさ)

ヘラブナ釣り復活祭

現在ロードバイク(激しい運動・・・ヒルクライムなど心拍が上がるような)をお医者様より固~く禁じられている。

この限られた季節の心地よいお天気に自転車に乗れないなんて…モウダメポ(ノД`;)
私から自転車取ったら何がのこるんでそ…イジケテヤル( *_ _)σ|・・・

何か…ないものか…どこか…行きたい…う~む。

むか~しむかし ワタクシが独り身ではない頃に嗜んでおりましたヘラブナ釣り。
ぽかぽか陽気のこの季節。よく出かけていったっけか・・・ん?まてよ?

そうだ、ヘラブナ釣りに行こう!!!

と、ふと思いついたのだ。

思いついたら居ても立ってもいられなくなるのが私の性分。B型も混じっております故、ご勘弁を。

そもそもイケるか?道具は?場所は?仕掛けは?エサは?天気は?などと頭をぐるぐる回転させ、
一番の壁は女子おひとり様での恥ずかしさであった。
外食も一人で行けないのにヘラ釣りイッちゃうかぁ?と自問しながら出た答えは、

人目気にしてやりたい事やれないよりは自分の欲のほうが強いでしょ?行きたいんでしょ?ヘラ釣り。

結局は 欲>人目 の年頃になったって事。
体が動くうちはやりたい事しなきゃ後悔するモンっ

ヘラ釣りに関する書籍などはオークションで売り払ったものの、整理をするのが面倒だったのが幸いし道具はそっくりそのまま残っていた。
餌までドライなのでそのままつこうたよ(ヘラちゃん、お腹こわしたらゴメンネっ)

熊本県氷川町の網道下池 
毎年4月の第3日曜日に地元特産のいちごをPR作戦の一環とし、ヘラブナ釣りの大会が催されます。

4/16日から再入院の予定なので残された日は土曜日といちご杯当日。
さすがに大勢いるトコでは釣りたくないので土曜日にボチボチ出かけた。
明日の予行練習のヘラ師がワサワサいて、この時期なら餌を撒いてる人気ポイントのほうが魚影も厚い。
いつも来ているであろう常連さんが入っていないポイントだが、もじり(魚が水面に波紋を残す行動)もあったのであえて静かな奥のポイントに入った。

f:id:hrrk:20120414171907j:image:w640

f:id:hrrk:20120414123131j:image:w640

f:id:hrrk:20120414125646j:image:w640

見た感じ底が浅そうなので浅ダナの両ダンゴでバラけ気味に餌を調合。竿は12尺(360cmのやや短め)
エサの配合もしばらくすぎて感が鈍っているせいか、餌がバラけ過ぎてなかなかはじめウキの動きが定まらない。
サワリはあるようなので、餌を練りこんでハリ残りするようにしてから威勢のいい子ベラちゃんがあがりがした。

f:id:hrrk:20120414155429j:image:w640

f:id:hrrk:20120414134720j:image:w640

その後 ウキの動きをみて水の中を仮想しエサのつけ方を変えてみたりタッチを変えてみたり、ウキを交換したりハリスの長さを調整したり、タナを変えたりしながら探っていく。
順調に釣れていたとしても1時間もすれば状況が変わってくるのでそれに応じて策を練り続けなくてはならない。

下の画像の真ん中あたりにあるウキが見えるだろうか…
脇目も振らず、数メートル先のウキの動きに集中して水面下の状況を推理する
日光がまぶしいときには、OAKLEYが集中力に一役買ってくれるのは自転車のときと同じである。

f:id:hrrk:20120414162012j:image:w640

画像が逆さまですが、わりとキレイな子。
f:id:hrrk:20120414155805j:image:w640

自然状況と格闘し頭をフル回転させ、その対策が功を奏した際には、もうそれは嬉しいものである。

ヘラブナ釣りは、奥深いといわれている。いろんな釣りを経験した釣り師が行き着く最終地点であると。
他の釣りの経験があまりないので何とも言えないが、
これほど繊細な趣味を経験してしまうとなかなか抜けられないタイプの人間であることは間違いないです、私。

現在 食道静脈瘤の地固め療法で再入院している最中たが、
Drに『仮退院後、運動を禁じられたので私、もう、辛抱たまらんくなってヘラ釣り行きましたよ( ー`дー´)キリッ』と報告したら大爆笑と絶賛を受けた。
『ほんっと、趣味がヤローっすね!!!』ですと、半呆れ気味に。

あー言えばこー言うみたいな。あれがダメなら、そっち行ったか?…みたいな。

退院して野に放たれたら、すぐにでも自転車に乗りそうな私に何人も何度も念押しに説得されていたので想像を超えていたのだろう。
私のじゃじゃ馬っぷりに手を焼いていたDrも
まぁ、自転車にくらべれば、じ~っと動かない釣りならとお墨付きをいただいたが…

私のわがままに対し苦笑いの奥に秘めた短気っぷりをチラッと覗かせて黙らせるという方法で応戦してくる名うてのイケメンDrに“退院して3か月は自転車乗らない(ヒルクライムは)”宣言をしちゃったので
しばらくは、きれいなヘラちゃんを追い求めることにしようかと思う。